イキテイク


iki_1 iki_2 iki_3 iki_4 iki_6 iki_5 iki_7 iki_9 iki_8 iki_10

木造2階建 壱岐島独特の床下梁工法。築41年の古家は仕上も機能も陳腐化し今の時代には寄り添える状態ではなかった。

壱岐の島の中心、“へそ”にあたる場所。隣地まで500mはあるような人口密度10人/k㎡程度の超過疎地。しかしその分、自然が豊かでここのお米は天皇に献上されたという由緒正しい農家です。

敷地内は島特有の住戸棟を有し本家棟、隠居棟、畜舎から構成され、親が隠居する場合に本家から隠居棟に移り住み、長男世帯が本家を継ぐ、という伝統ですが今回のご依頼は次世代の息子様が40年間使われていなかった隠居棟をコワーキングスペースにするという話から始まりました。

天皇献上米の手入れが行き届いた美しい田んぼや、最高級の黒毛和種である壱岐牛の牛舎がある環境を生かし、コワーキングスペースでノマドワークをこなし、黄金色に輝く田んぼを見ながら美味しい焚きたてのおにぎりを食べ、「モーモー」と鳴く壱岐牛を見ながら壱岐牛ハンバーガーを食すという、生産者と穀物、家畜のすべてに“感謝という言葉では足りない”想いが芽生える体験できます。

“島の中心の超過疎地”というネガティブ要素を逆に捉え、“島内はどこからでも行き来がしやすい立地”に。このコワーキングスペースはいろんなイベントが行われ、島の新しいコミュニティ形成を担っているのと同時に、豊かな環境は命の恵みを体感し“食への感謝”を子供も大人も知ることが出来る、“食育リノベーション”も伴っています。

- – - – - – - -

設計:タムタムデザイン&Cona Design
撮影:カシャッと舎 萩康博



コメントは停止中です。